甘酸っぱさや瑞々しさで多くの人を魅了するフルーツ。最近では、栽培方法の進歩によって季節はずれのフルーツも食べられるようになりましたが、どうせなら季節の旬のフルーツを食べることをおすすめします。それは、旬のフルーツは季節に順応して育っているため、旬以外のフルーツに比べて栄養価が高いからです。
この記事では、季節ごとに旬を迎える果物と食べ方に加え、フルーツを使ったスイーツを紹介します。
目次
フルーツの旬は何月?季節ごとに紹介
「春」が旬の人気フルーツ
3〜5月の春に旬を迎えるフルーツは、いちごやキウイフルーツ、三宝柑などの柑橘類など。いちごは冬のイメージが強い果物ですが、実際の旬は春。クリスマスに合わせて販売されるいちごは、ハウス栽培や品種改良されたものが多いです。
キウイフルーツは年中スーパーなどで見かける果物ですが、実際は冬から春にかけてが旬。夏場の暑い時期に見かけるキウイフルーツは、輸入ものが多いので、国産のものを食べたい場合には3月にチェックしてみるとよいでしょう。
春が旬のフルーツの選び方
おいしいマンゴーの見分け方
「マンゴー」は下記のようなものを選びましょう。
- 皮に傷がない
- ツヤがある
- ふっくらしている
- 甘い香りがする
とろりとした食感と濃厚な甘味が人気のマンゴー。スーパーで良く見かける赤いマンゴーは「アップルマンゴー」と呼ばれています。
シワが寄っていて、触った手応えがぶよぶよしているものは古い可能性があるので注意しましょう。また、完熟したマンゴーはとても甘い香りがするところもポイントです。
白い粉のようなものがマンゴーの表面に見られることがありますが、これは病気や農薬ではないそうです。
これは「プルーム」といい、完熟していないマンゴーによく見られます。病気から身を守る効果があり、熟すにつれてだんだんと消えていきます。
完熟してからおいしい時期は数日間ととても短いので、早めに食べるのがオススメです。
おいしいさくらんぼの見分け方
「さくらんぼ」は下記のようなものを選びましょう。
- 全体が均一に真っ赤になっている
- 軸が太く、鮮やかな緑色をしている
- 実にツヤがあり、傷がない
そのままでも、ケーキのトッピングとしても人気のさくらんぼ。日本国内で流通しているものは、ほとんどが佐藤錦という品種になるそうです。品種によって見分け方には若干の違いがありますが、目安としては全体が均一に真っ赤になっていて、軸が太く鮮やかな緑色をしているものが良いそうです。
また、実にツヤがあり、傷がないものを選びましょう。長時間冷蔵庫で保存すると、甘味が薄れてしまうので買ったらすぐに食べるのがオススメです。
おいしいメロンの見分け方
「メロン」は下記のようなものを選びましょう。
- 網目が盛り上がっていて、均一になっている
一般的に網目があるメロンのことをネットメロンといいます。この網目が盛り上がっていて均一になっているものがオススメです。また、お店で売っているメロンはまだ熟していない状態なので、冷蔵庫に入れず、2~3日常温の場所に置いて追熟させましょう。
メロンのお尻の部分を押して柔らかければ食べごろです。2~3時間前に冷やしておくと、おいしく食べることができます。
「夏」が旬の人気フルーツ
6〜8月の夏に旬を迎えるフルーツは、すいかやマンゴー、メロンなど。また、6月にはブルーベリーやいちじくが、7〜8月にはトロピカルフルーツが旬を迎えます。
トロピカルフルーツとは、主に亜熱帯〜熱帯地域で栽培・収穫される果物のこと。マンゴーやパッションフルーツ、バナナなどが挙げられ、多くは九州・沖縄地方で収穫されます。夏のフルーツは爽やかな酸味・香り・味わいが特徴です。
夏が旬のフルーツの選び方
おいしい桃の見分け方
「桃」は下記のようなものを選びましょう。
- 斑点状の模様が果実全体に広がっている
- 縦にのびている割れ目から見て左右対称になっている
- 赤い色が濃い
- 香りがとてもいいもの
上品な香りと甘さが人気の桃。そんな桃の見分け方で大事なのは、斑点状の模様です。
白いそばかすのような点が果実全体に広がっているものが良いそうです。
この点は太陽をしっかりと浴びた証です。この点が広がっていると全体にまんべんなく太陽があたっているので、とても甘くなるのです。
また、香りがとてもいいもの、赤い色が濃いもの、縦にのびている割れ目から見て左右対称のものがオススメの桃となります。桃は冷やしすぎると味が薄くなってしまうので、食べる1~2時間前に冷蔵庫で冷やしましょう。
おいしいスイカの見分け方
「スイカ」は下記のようなものを選びましょう。
- 模様がはっきりしている
- 円に近い形をしている
夏といえばスイカというくらい代名詞のフルーツです。スイカは模様がはっきりしているものほど甘いといわれています。また、円に近い形のものを選びましょう。
スイカはポンポンと良い音がするものが甘いともいわれていますが、判断が難しいので模様で見分けるのがオススメです。
スイカはメロンのように追熟させる必要がないので、買ったらすぐに食べるようにしましょう。
食べる直前に冷やすのがオススメです。
「秋」が旬の人気フルーツ
9〜11月の秋に旬を迎えるフルーツは、濃厚で深みのある味わいの果物が多く収穫されるのが特徴。洋梨・ざくろ・柿・ぶどうなどが旬を迎えます。ぶどうは年中食べられる果物の1つですが、旬の時期には巨峰・ピオーネ・ナガノパープルなどの高級品が楽しめますよ。
秋に旬を迎えるフルーツには、栗も含まれます。地面ではなく、木になることから、農林水産省の分類では果物に該当。ほっくりとした食感とやさしい甘さで、ケーキ・タルト・きんとんなど、和洋問わず多くのスイーツにお使いいただけます。
秋が旬のフルーツの選び方
おいしいぶどうの見分け方
「ぶどう」は下記のようなものを選びましょう。
- 果実がついている軸が緑色
- 果実の色がぶどうの品種そのものの色が濃い
- 全体の粒が揃っている
- 果実にハリがある
秋は様々な品種のぶどうが旬を迎えます。ぶどうは果実がついている軸が緑色をしたものがオススメです。
また、果実の色がぶどうの品種そのものの色が濃いものを選びましょう。
巨峰なら黒紫色、マスカットなら鮮やかな黄緑色、デラウェアなら少し濃い目の赤色などです。
そして、全体の粒が揃っていて、果実にハリのあるものがおいしいといわれます。
ぶどうは1房ずつ新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に入れれば1週間は保存が可能です。
しか、し味はだんだんと落ちてくるので早めに食べましょう。
おいしい梨の見分け方
「梨」は下記のようなものを選びましょう。
- 果実のお尻にある輪の外側が赤く、内側が若干青みがかっている
- 輪の形が鮮明
- どっしりとしたもの
梨は8月頃から秋にかけて旬を迎えます。
梨を見分けるポイントは梨のお尻の部分にある輪っかです。新鮮な梨はこの輪の外側が赤く、内側が若干青みがかっています。また、輪の形が鮮明なほど、新鮮です。どっしりとしたものの方が水分量も多く、ジューシーな梨となります。
冷やしすぎると甘味が薄れてしまうので、食べる直前に氷水などで冷やすか、食べる1時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのがオススメです。
「冬」が旬の人気フルーツ
柚子・金柑・伊予柑(いよかん)など、多くの柑橘類の旬は、12〜2月の冬。この時期の柑橘類は、ジューシーで甘味の強い味わいが特徴で、そのまま食べても、スイーツにしてもおいしく食べられます。
柑橘類以外には、愛宕梨(あたごなし)という梨も冬が旬です。一般的な梨とは異なり、冬に出荷のピークを迎えますが、たっぷりの果汁とやわらかな甘味・酸味が楽しめますよ。平均1kgとビッグサイズのため、年末年始など、家族・友人が集まる場面で楽しめるスイーツとなるでしょう。
冬が旬のフルーツの選び方
おいしいいちごの見分け方
「いちご」は下記のようなものを選びましょう。
- 表面のブツブツがくっきりしている
- 果実の色が赤く均一になっている
- ヘタが緑色でピンと立っている
フルーツの中でも人気のいちご。ケーキなどのスイーツにも良く使用されています。
いちごは、表面にあるツブツブがくっきりしていて、果実の色が赤く均一なものを選びましょう。
また、新鮮なものはヘタが緑色でピンと立っています。
いちごはあまり日持ちがしないので、購入した日か、遅くても2~3日中に食べきるのがオススメです。
おいしいみかんの見分け方
「みかん」は下記のようなものを選びましょう。
- 比較的楕円形に近いもの
- ヘタの部分が小さいもの
冬の定番はこたつとみかんといわれるほど、日本人には馴染み深いですね。
そんなみかんの選び方はまず形です。比較的楕円形に近いものを選びましょう。また、ヘタの部分が小さいほど甘くおいしいといわれています。
みかんは冷蔵庫に入れておくと傷んでしまうので、冷暗所で保管しましょう。早生みかんはあまり日持ちしないので、1週間以内に食べきるのがオススメです。
1年中旬の人気フルーツ
1年を通して食べられるフルーツは、りんごやキウイフルーツ、バナナなど。りんごの主な旬は秋〜冬ですが、国産の夏明(なつあかり)・シナノリップ・紅玉などは8〜9月ごろより収穫することができます。品種も100種類ほどあり、さらにアメリカ・ニュージーランド・チリなどから輸入しているため、年間を通して食べることができるのです。
キウイフルーツも、りんごと同くアメリカやニュージーランドから多く輸入しています。バナナは亜熱帯〜熱帯地域で多く栽培されるため、フィリピンやエクアドルが主な輸入国です。
まとめ
1年のなかで最もおいしくなり、栄養価も高まる「旬」。この時期のフルーツは、そのままはもちろん、ゼリー・ケーキ・アイスクリームなどにしてもおいしくなります。ぜひ食べてみましょう。